本日は経済労働員会の県内視察で、午前はティーケーエンジニアリング株式会社にお邪魔しました。ティーケーエンジニアリング株式会社は弥富市に位置し、金属(銅)の3Dプリンタでコイルを製造し、第49回発明大賞に輝いています。冷却ムラをなくし部品制度が高まり、サイクルタイム短縮により出来高向上となる焼き入れコイルで、寿命が5倍以上に伸び、コスト軽減にもなるとのことです。
「発明大賞」は日本発明振興協会と日韓工業新聞社が主催するもので、画期的な発明考案を通して、産業の発展や国民生活の向上に寄与した資本金10億円以下の中堅・中小企業や個人、団体に贈られるものです。社長から熱心にこの開発について説明を受け、その後、実際に金属3Dプリンタが部品を作っていく過程をみせていただきました。24時間作動し、2日半で部品を作ってしまうそうです。
専門的なところはわかりませんでしたが、「この10月に始まる『STATION Ai』には参加されないのですか?」と質問させていただきました。「その思いはありますが、まだそこまでは資金や様々な問題があって難しい。もっと資金的援助があれば、さらに進出できると思う。ぜひ、公的資金をお願いしたい。」と言われました。こういう企業こそ、国や県が力を入れて支援するべきと思いました。
午後は「中部電力 MIRAI TOWER」を視察に伺いました。1954年に名古屋テレビ塔として、観光とテレビ放送電波発信のために建設され、高さ180メートルで当時は類を見ない高さのタワーでした。デジタル化が進み2011年のアナログ放送終了とともにテレビ塔を壊す計画もありましたが、これを残そうとの声が高まり、2013年に日本夜景遺産に設定、全体改修工事に入りました。
2020年にグランドオープンし、2021年に中部 MIRAI TOWERへ名称を変更され、2022年全国のタワーで初となる国の重要文化財に指定され、今年2024年開業70周年を迎えました。今年は開業70周年特別企画として「中部電力MIRAI TOWERにゴジラ襲来!」が開催されています。これまでゴジラの映画でテレビ塔は3回倒されたそうです。私も小学生の頃、ゴジラの映画を観ました。
説明をしていただいた代表者の方は、なんとひなご幼稚園卒園児のお父様で、「お父様には大変お世話になりました。」とお声をかけてくださって、びっくりしました。40年以上も昔、中部電力の社宅が移転してきて、多くのお子さんが通っていたことを思い出しました。息子さんも娘さんも立派に成長されたとのこと。卒園児があちこちで活躍されていることを知り、教師として感無量でした。